日本代表の久保建英が、ワールドカップ決勝トーナメント1回戦のブラジル戦を欠場することが正式に明らかになりました。

日本代表の攻撃をけん引してきた存在だけに、「ケガはどれくらい重いのか」「いつ復帰できるのか」「今大会中に戻ってこられるのか」と気になっている人も多いのではないでしょうか。

現時点で日本サッカー協会(JFA)は詳しい診断名を公表していませんが、各報道や専門家の見解からは、深刻な長期離脱ではない可能性が高いとみられています。

では、復帰はいつ頃になるのでしょうか。

この記事では、久保建英の左膝負傷の状態や復帰時期の見通し、そしてW杯で再びピッチに立つ可能性について整理していきたいと思います。

 

久保建英はまだプレーできない?

 

まず確認しておきたいのは、ブラジル戦への出場可否です。

結論からいうと、久保建英はブラジル戦ではプレーできません。

森保一監督は6月28日の公式会見で、

「ブラジル戦に関して久保はプレーできません」

と明言しました。

その理由として、次の点を挙げています。

 

  • まだ全体練習に合流していない
  • 個人でのランニング調整段階
  • 試合強度のトレーニングができていない

 

久保は1次リーグ初戦のオランダ戦で左膝を負傷しました。

その後はチュニジア戦、スウェーデン戦にも帯同せず、ベースキャンプ地のナッシュビルでリハビリを続けてきました。

ブラジル戦を前にチームとともにヒューストン入りしましたが、依然として全体練習には参加できていません。

一方で、公開練習ではスパイクを履き、ランニングやボールを使ったトレーニングをこなしている様子も確認されています。

完全な戦線離脱というより、慎重に回復を進めている段階と見る方が自然でしょう。

ここが、今後の復帰時期を考えるうえで大事なポイントなんです。

 

左膝負傷の状態は?ケガの重症度を整理

まず気になるのが、ケガの重さです。

現在のところ、JFAや所属クラブのレアル・ソシエダードは具体的な診断内容を公表していません。

ただし、複数の報道では「軽度の膝の捻挫」と伝えられています。

また、受傷した場面や症状から、内側側副靭帯(MCL)損傷の可能性を指摘する専門家もいます。

MCLは膝の内側にある靭帯で、サッカーでは接触プレーによって損傷しやすい部位です。

一般的には次のように分類されます。

 

  • Grade1:軽度の損傷。復帰目安は数日〜3週間程度
  • Grade2:部分断裂。復帰目安は4〜6週間程度
  • Grade3:完全断裂。復帰目安は数か月以上

 

久保の場合、次のような状況が確認されています。

 

  • MRI検査後も代表に帯同
  • 長期離脱とは発表されていない
  • すでにランニングやダッシュを再開

 

こうした点を踏まえると、Grade1からGrade2程度の可能性が高いとみられています。

もし重度の損傷であれば、早い段階で大会離脱が発表されていても不思議ではありません。

そう考えると、状態は少しずつ改善していると見てよさそうです。

これが、今大会中の復帰可能性が完全には消えていないと考えられる理由の一つなんですよね。

 

久保建英はいつ復帰できるのか

最も気になるのは、やはり復帰時期。

ただ、現時点で公式な復帰予定日は発表されていません。

一般的な膝捻挫やMCL損傷の回復過程を考えると、復帰の目安は重症度によって大きく変わります。

軽度の場合は2〜3週間程度で競技復帰できるケースがあります。

 

一方で、中等度の損傷なら4〜6週間ほどかかることも珍しくありません。

久保が負傷したのは6月14日頃のオランダ戦です。

ブラジル戦時点では負傷から約2週間。

ランニングができるまで回復している一方で、チーム練習にはまだ参加できていないことを考えると、完全復帰まではもう少し時間が必要とみられます。

特に久保のプレースタイルは細かなターンや切り返しが多く、膝への負担も大きいです。

無理に復帰を急げば再発リスクも高まります。

そのため、日本代表やレアル・ソシエダードが慎重な姿勢を取るのは当然といえるでしょう。

焦って戻るよりも、万全な状態で復帰することが優先されている。そう考えるのが自然ではないでしょうか。

 

W杯で再び出場する可能性はある?

 

ここで気になるのが、今大会中に戻れるのかという点です。

ブラジル戦の出場は不可能ですが、今大会中の復帰可能性が完全になくなったわけではありません。

実際にレアル・ソシエダード関係者のコメントとして、

「日本が勝ち進めば大会中に復帰できる可能性はある」

とも報じられています。

ただし、現実的には簡単ではありません。

仮に日本がブラジルに勝利した場合でも、次の試合までは数日しかありません。

全体練習への合流、実戦形式の確認、試合勘の回復まで考えると、ラウンド16での復帰はかなり厳しい状況です。

一方で、準々決勝以降まで勝ち進めば話は変わってきます。

負傷から3〜4週間以上経過するため、回復状況によっては途中出場など限定的な形で復帰できる可能性も出てきます。

もちろんこれは、日本代表が勝ち続けることが前提です。

久保自身もリハビリを続けているだけに、チームとしては「久保が戻るまで勝ち残る」ことが一つの目標になっているのかもしれません。

つまり、復帰の可能性は残されているものの、その鍵を握るのは日本代表の勝ち上がりというわけですね。

 

久保不在の日本代表はどう戦うのか

 

もう一つ注目されるのが、久保不在のチーム運営です。

久保の欠場は日本代表にとって大きな痛手です。

ドリブルで局面を打開し、相手守備を崩し、守備でもスイッチ役になれる選手はそう多くありません。

特にブラジルのような強豪相手では、個人で流れを変えられる選手の存在価値はさらに大きくなります。

それでも森保ジャパンは以前から、

「一人の不在をチーム全員で埋める」

という考え方を貫いてきました。

今回も鎌田大地や南野拓実、堂安律など他の攻撃陣が役割を分担しながら戦うことになりそうです。

むしろ今の日本代表は、特定のスター選手だけに依存しないチーム作りを進めてきました。

久保がいないことは間違いなく苦しい状況です。

しかし、それでも勝ち上がれるかどうか。ここで問われるのは、日本代表がここ数年積み上げてきた組織力なのかもしれません。

 

久保建英の左膝負傷は深刻な長期離脱ではないとみられていますが、ブラジル戦への出場は叶いませんでした。

それでも回復は着実に進んでいるとみられ、今大会中の復帰の可能性も完全には消えていません。

日本代表が勝ち進めば、再び久保がピッチに立つ姿を見られるかもしれません。

ここで大切なのは、焦って復帰を急ぐことではないんです。

まずは万全の状態を取り戻すことが最優先でしょう。

そして同時に、日本代表が久保の帰りを待ちながらどこまで戦い抜けるのか。

その挑戦にも、大きな注目が集まっています。